法人化後、変則的でしたが引き続き理事長として学会の運営に当たって参りました。任期も残すところあと8ヵ月となりましたので、本学会が現在抱える課題などをここで整理しておきたいと思います。まず、日本不整脈学会との相互乗り入れがあげられます。将来的には両学会の統合も視野に入れて、問題点の洗い出しや解決方法を検討するWGが発足いたしました。これは、直ぐにでも統合するというのではなく、両学会の拠って立つ基盤を尊重しつつ、互いに発展することを前提としたものであります。その手始めに、学術集会の合同開催を試みてきました。会員の皆様の手間暇を考慮すると合同開催はそれなりの意義があったと思っています。学会誌の相互乗り入れも実現致しました。『Journal of Arrhythmia』と『心電図』をお互いの学会誌とし、英文は前者に和文は後者に投稿できるように致しました。多くの学会誌が英文化される中にあって、和文学会誌の存在はそれなりの意義を持つように思います。
日本心電学会も法人化後2度目の新年を迎えました。昨年の学術集会は日本不整脈学会と合同開催となりましたが、今年は犀川哲典会長の主宰により大分で単独開催といたします。医学生向けの企画もあるとのことで、賑やかな大会になることを祈っております。
法人化後、変則的でしたが引き続き理事長として学会の運営に当たって参りました。任期も残すところあと8ヵ月となりましたので、本学会が現在抱える課題などをここで整理しておきたいと思います。まず、日本不整脈学会との相互乗り入れがあげられます。将来的には両学会の統合も視野に入れて、問題点の洗い出しや解決方法を検討するWGが発足いたしました。これは、直ぐにでも統合するというのではなく、両学会の拠って立つ基盤を尊重しつつ、互いに発展することを前提としたものであります。その手始めに、学術集会の合同開催を試みてきました。会員の皆様の手間暇を考慮すると合同開催はそれなりの意義があったと思っています。学会誌の相互乗り入れも実現致しました。『Journal of Arrhythmia』と『心電図』をお互いの学会誌とし、英文は前者に和文は後者に投稿できるように致しました。多くの学会誌が英文化される中にあって、和文学会誌の存在はそれなりの意義を持つように思います。
アジア地域に目を転じますと、台湾、韓国の心臓電気生理学のレベルは相当高く、これに我が国を含めた3ヵ国がこの分野でのアジアの指導的役割を担う必要があります。Asia Pacific Heart Rhythm Society(APHRS)が発足し、昨年秋、北京で2回目の学術集会が開催されました。本学会と日本不整脈学会はともにこのAPHRSを支える役割を担っています。2011年には平岡昌和先生がAPHRS学術集会を横浜で開催いたしますが、本学会と日本不整脈学会もこれに合わせ、3学会合同での学術集会を予定しております。
学会主導の臨床研究として小川理事の企画によるJ-Rhythm、J-RhythmⅡが完了し、我が国のデータが集積されてきました。ICDに関する研究(NIPPON)は諸般の事情で中断のやむなきに至りましたが、新たにICDストームの臨床研究に衣替えを致します。心房細動例の抗凝固療法に関するJ-RHYTHM Registryは目標を超える登録をいただき、あと1年追跡する予定で、我が国の心房細動の抗凝固療法に関する基本的なデータベースの作成が期待されます。またiPS細胞を用いた基礎研究が日本循環器学会との共同研究という形でスタート致しました。
教育活動には多くの労力を割いています。学術集会中の公開講座、心電図判読セミナー(年1回)、教育セミナー(年2~3回)、臨床検査技師向けの認定制度の確立(日本臨床衛生検査技師会との連携)、医学生対象のサマーセミナー、ホームページ上の今月の心電図(クイズ)などです。これらを通して心電図に興味を持つ方が1人でも増えていただければ幸いです。会員数も微増ではありますが増加傾向を示しておりますので、教育的な企画は今後益々発展させる必要があるように思います。
本学会の諸活動が順調に発展するよう、本年も御協力のほど宜しくお願い申し上げます。
2010年1月
理事長 井上 博