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総会報告

1.開催日時

平成20年11月2日(金) 13:10~14:10


2.開催場所

朱鷺メッセ マリンホール 新潟県新潟市中央区万代橋6番1号


3.正会員総数及び出席者数

正会員総数2,210名  出席者数68名  委任状779名  合計847名


4.開会の挨拶及び議長、議事録署名人の選出について

井上理事長の司会で開会が告げられ、引き続き挨拶を行なった後、本総会が定足数に達し成立したことが確認された。次に、議長および議事録署名人を諮ったところ、議長として井上博氏、議事録署名人として相澤義房氏、新博次氏が推薦、承認された。


5.第1号議案 第25回学術集会会長挨拶

相澤会長より、以下のとおり挨拶が行なわれた。

今年の学術集会は例年と比べ遅く11月になりました。お忙しいなか新潟までお越しいただきありがとうございます。今回の学術集会のテーマは「心電学の力と展開」とさせていただきました。心電図を、一般的な疾患を含めてですが、いかに学問的に体系だてていくかが日本心電学会の使命と常々考えているからです。ものを考えるという意味での心電学が、ほかの学会とは異なる大きな特徴であり魅力と思われます。2日に渡り充実した集会が行われたと思っております。総会後、残された演題は僅かではございますがよろしくお願い申し上げます。


6.第2号議案 法人化報告について

井上議長より、以下のとおり報告された。
8月6日付けで本学会は特定非営利活動法人として東京都から認可を受け、登記も終えている。旧日本心電学会資産5,078万1,978円を引き継ぎ、法人の最初の資産とした。今後法人として様々な活動を推進していくことになるが、皆様の益々の協力をお願いしたい。


7.第3号議案  次期評議員の選任について

井上議長より、次期評議員の選出につき以下のとおり報告された。
法人化後は、評議員の任期を4年とする。今回選任された評議員は規程の条件を満たした方115名と、細則を参考に理事、監事より推薦された116名のほか関連学会から推薦をいただいた3名の総計234名である。なお、任期は変則的であるが、平成21年1月1日から平成24年8月31日までとしている。


8.第4号議案  名誉会員、特別会員について

井上議長より、名誉会員、特別会員の選出につき以下のとおり報告された。
法人化前の規程を引き継ぎ、選出については定款第6条と細則第3条に詳細を定めている。名誉会員は規程どおり大江先生、笠貫先生、橋本先生、平岡先生を推薦し、特別会員は規程どおりとすると石島先生、長嶋先生となるが、その他理事からの推薦をいただいていた、山口先生、矢野先生、今永先生、林先生を特別会員として推挙したい。


名誉会員、特別会員の選出について諮り、新たに名誉会員4名、特別会員6名が承認された。


9.第5号議案  総務委員会報告

鎌倉委員長より以下のとおり報告された。
正会員数についてはそれほど変動がないが、準会員は昨年より新しく始めた認定心電検査技師制度の影響を受け増加している。


10.第6号議案  財務委員会報告

加藤委員長より以下のとおり報告された。
平成19年の1月から12月期の決算については、予算との間に大きな変更は認められなかった。平成20年の1月から7月期の会計についても、大幅に支出超過するなどは見受けられていない。なお、8月6日に法人として再スタートし、8月31日までの3週間あまりの決算であるが、これを第1期の決算書としたい。2期の予算書は赤字となっているが、寄付が予定されており支障はないと思われる。その他、年会費については法人化に伴う設立当初の事業年度は月割りにすると定款で定めているので確認をお願いしたい。


決算などの財務状況について諮ったところ、異議なく承認された。


11.第7号議案  学術委員会報告

新委員長より以下のとおり報告された。
例年通り、学術集会時に公開講座を3本予定し、昨日公開講座Ⅰは無事終了した。
8月26日に「誰にでもわかる心電図・医学生のためのサマーセミナー」と題したセミナーを開催した。次年度は少し日程を早め8月19日を予定している。テキストも作成し配布したが、改善点などを含め検討する予定である。
昨年より、日本臨床衛生検査技師会と共同で「認定心電検査技師」制度を開始している。受験資格は1年目と変更せず、12月14日に行なう予定である。また、認定期間を5年とし50単位の取得を要することとした。更新については、機会の均等を図るため日本心電学会学術集会のみならず、日本臨床衛生検査技師会主催の地区学会でも行なえるようにする予定である。


12.第8号議案  技術・企画委員会報告

杉委員長より以下のとおり報告された。
MFER委員会と協同して業務を推進する。互換性のある心電波形を扱える心電計あるいはソフトの普及を目的にステートメントを公表する。また心電波形の基本的な規格を広く理解してもらうことを目的に『心電図記録解析ガイドブック』の制作も検討中である。


13.第9号議案 将来構想委員会報告

井上議長より以下のとおり報告された。
会員数の増加対策と日本不整脈学会との連携について意見交換が行なわれた。学会のアイデンティティを明確にし、学会を活性化させる仕組みを作るべきであり、そのために四つの柱「心電学の探求」「不整脈薬物療法の確立」「心電学・不整脈薬物療法の教育啓発活動」「研究推進・若手育成事業」が提案され、注力することが確認された。再生医療の推進などにも目を向けるなどし、興味深い学会として自然発生的に会員が増加していくように図りたい。
日本不整脈学会との関連では、合同学術集会を増やすなどの方針が検討された。
その他、本会の臨床試験検討委員会を通し、質の高い治験を行い承認申請が迅速になるようなシステムを築き上げ、本会が抗不整脈薬については指導的な役割を担えるようにすることも議論された。


14.第12号議案  学会誌編集委員会報告

児玉編集委員長より以下のとおり報告された。
学会誌の発行は、Supplementを含め従来どおりである。
日本不整脈学会誌『Journal of Arrhythmia』との連携については、ワーキンググループを2回開催し、次の合意事項を得ている。①「『心電図』と『Journal of Arrhythmia』の相互乗り入れを行う、②『心電図』『Journal of Arrhythmia』ともに、いずれかの学会員であれば両学会誌に投稿できるようにする。『Journal of Arrhythmia』は現在でも投稿可能であるが、『心電図』については投稿規定を改定する必要がある、③両学会とも、当面は表紙デザインを変更せず、両学会のOfficial Journalであることは明記しない、④学会誌のハードコピーは、当面は従来どおり『心電図』は日本心電学会員にのみ、『Journal of Arrhythmia』は日本不整脈学会員だけに配布する、⑤両学会誌のオンライン化を進め、非学会員も閲覧可能とする、⑥編集委員の相互乗り入れを行う、⑦『心電図』編集委員会も『Journal of Arrhythmia』編集委員会と同様、副委員長制度を取り入れる(両編集委員を兼務している杉理事が推薦、承認済み)、である。
学会誌オンライン化については、既にメディカルオンラインを使用しているが、独立行政法人科学技術振興機構が進めている「J-STAGE」への掲載も推進するつもりである。
その他、心電学会・不整脈学会合同学術集会で発表された演題を、引き続き『Journal of Arrhythmia』または『心電図』に投稿できるようにする。


15.第13号議案  学術諮問委員会報告

平岡委員長より以下のとおり報告された。
循環器薬物治療実践シリーズの『アミオダロン』改訂版と、今年発行の『ARB、ACE阻害薬とアルドステロン拮抗薬』の二つの売れ行きが良く、増刷をしている。
2009年の提言シンポジウムは、「不整脈にカルシウム拮抗薬とATPをどう使うか:基礎と臨床」(座長:有田眞先生、蒔田直昌先生)、2010年は類型化した薬についての討議はやり尽くしたため、病態を含んだ意味でのテーマとし「心不全における不整脈治療」(座長:小川聡先生、萩原誠久先生)を予定している。


16.第14号議案  臨床試験検討委員会報告

大江委員長より以下のとおり報告された。
「心房細動例における心原性塞栓症予防のためのワルファリン療法の実態と至適PT-INR治療域の確立に関する多施設共同研究(J-RHYTHM Registry)」の研究計画の変更を承認する。


17.第15号議案 日本心臓財団・日本心電学会海外留学助成基金について

井上議長より以下のとおり報告された。
11月末日が応募締切日となっている。まだそれほど応募が届いていないため、応募を促したい。


18.第16号議案  論文賞報告

選考委員長及び議長より以下の報告がなされた。

a)日本心電学会学術奨励賞

第13回日本心電学会学術奨励賞は、6名の選考委員の先生方に様々なポイントから評価をいただき、例年通り基礎系の2名、臨床系の2名を最終選考対象とした。最終選考対象者に発表いただいた後、選考委員の先生方が討議し、最優秀論文と優秀論文を決定した。

b)医科学応用研究財団助成による日本心電学会論文賞

第8回医科学応用研究財団助成による日本心電学会論文賞には、3名の応募者があった。7名が選考委員となり、論文を評価した。評価項目は、論文の創造性、独創性、発展性、国際的水準、心電学における重要性とした。

c)日本心電学会誌最優秀論文賞

平成19年度日本心電学会誌最優秀論文賞につきましては、平成19年度に学会誌『心電図』に掲載された原著論文12編から、10名の審査員により1編を選考した。


以上、3賞につき表彰が行なわれた。


19.第17号議案 小委員会活動報告

a)抗不整脈薬ガイドライン委員会

井上議長より以下のとおり報告された。
「ガイドラインに準じた不整脈薬物療法」というテーマで、全国で教育セミナーを行なってきた。今年の8月(第6回)に仙台で開催されたのを最後に終了する予定でいたが、別の形で「ガイドラインに準じた薬物セミナー」をこの秋から開始する。
日本循環器学会による心房細動のガイドラインが先生方のご協力のもとほぼ終了した。11月末にホームページに掲載されるが、それを基にしたウェブ版のガイドラインを加藤先生が作成し、最終調整の段階にある。

b)心電機器技術規格委員会

杉委員長より以下のとおり報告された。
MFER委員会と合同で会を進めている。

c)家庭用心電計に関する小委員会

加藤委員長より以下のとおり報告された。
家庭用心電計に関しては昨年ステートメントを学会誌に発表した。さらに英文にしたものを『Journal of Arrhythmia』、『Circulation Journal』に掲載し、アナウンスした。現在まだそれの
検証までは行っておらず、経過を見ている最中である。次のステップをどうするかはまだ十分な検討を行なっていない。


20.第18号議案 大規模臨床試験報告

a)J-RHYTHM、J-RHYTHMⅡ

井上議長より以下のとおり報告された。
J-RHYTHMは発表後1年半が経過した。
J-RHYTHMⅡは、目標は400であったが、300を少し超えたところで一応終了とする。来年の9月まで最後の患者を1年間フォローしたうえで解析をする予定である。

b)NIPPON

相澤理事より以下の通り報告された。
20例に登録が足りておらず苦戦している。委員会で対策を講じたい。

c)抗凝固療法(J-RHYTHM Registry)

奥村理事より以下のとおり報告された。
「心房細動例における心原性塞栓症予防のためのワルファリン療法の実態と至適PT-INR治療域の確立に関する多施設共同研究(J-RHYTHM Registry)」を行なうよう進めている。
全国を10地区に分割し、各地区に責任医師を置き参加施設を募る。日本の人口比にほぼ比例して目標症例数を用意している。各施設で倫理委員会の承認を得た後に、早ければ来年1月ごろから開始したいと考えている。約3ヵ月間で連続登録し、2年間の経過観察を行うというのが目標である。


21.第19号議案 循環器関連健保対策協議会報告

杉理事より以下のとおり報告された。
平成20年度の診療報酬の改定申請は、加算平均心電図(LP)、ヘッドアップチルトについて行ってきた。4年間にわたり申請したが認められていない。


22.第20号議案 学術集会の準備状況について

a)第26回学術集会

堀江会長より以下のとおり報告された。
日本不整脈学会(鎌倉会長)と合同で2009年7月2日(木)~4日(土)に国立京都国際会館で行なう予定である。

b)第27回学術集会

犀川会長より以下のとおり報告された。
2010年10月8日(金)~9日(土)に大分全日空ホテルで行なう予定である。

c)第28回学術集会

井上議長より以下のとおり報告された。
第28回学術集会の会長選出については3月の理事会の席上で決めるという提案をしたい。28回というのは2011年になるが、秋に平岡先生が会長になり、Asian Pacific Heart Rhythm Society(APHRS)の学術集会を東京もしくは横浜で開催することが決定している。秋開催のため心電学会としてはAPHRSの学術集会と同時開催で行うことが会員にメリットがあると思われる。日本不整脈学会との合同開催について検討中である。


23.閉会の挨拶及び議長退任について

井上議長が議案全ての審議を終えたことを報告し、閉会及び議長退任の挨拶を行なった。



平成20年11月5日
文責 藤野仁志